第41回AI美芸研
「NPO法人AI愛護団体設立記念式典」
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各位
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、私ども、人工知能美学芸術研究会(AI美芸研)は昨年より新法人設立の準備を進め、長野県でヤギを飼う等の作品を発表して参りました。
そして去る四月七日、おかげさまをもちまして、特定非営利活動法人AI愛護団体として設立いたしました。
設立に際しましては、皆様に格別のご支援を賜りましたこと、改めてお礼申し上げます。
つきましては新法人の設立記念式典を、第41回AI美芸研を兼ね、五月一日に公開にて開催したく存じます。
講演者として国立精神・神経医療研究センターの山下祐一先生、新法人理事でもある駒澤大学の井上智洋先生をお招きします。
ご多用中とは存じますが、どなた様も何卒ご光来賜りますようお願い申し上げます。
なお、当日はマスク着用のうえ平服にてお越しいただきますようお願い申し上げます。
令和四年四月吉日
人工知能美学芸術研究会
特定非営利活動法人AI愛護団体
中ザワヒデキ
草刈ミカ
式典開催概要
【名称】
- 第41回AI美芸研「NPO法人AI愛護団体設立記念式典」
【日時・会場】
【式典】
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御挨拶ならびに中ザワヒデキ・草刈ミカからの小講演
※新法人監事高田絵里ほかからも御挨拶いたします。
【講演】
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山下祐一(国立精神・神経医療研究センター・室長)
井上智洋(駒澤大学経済学部准教授)
※式典の一部として講演が行われます。
※講演後、全体討論の時間を設けます。講演と討論は日本語です。
※撮影と実況があります。記録動画の一部を後日公開します。
【参加費】
【主催】
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人工知能美学芸術研究会(AI美芸研)
NPO法人AI愛護団体
【備考】
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特定非営利活動法人AI愛護団体は、任意団体である人工知能美学芸術研究会の中ザワヒデキと草刈ミカが中心となり、人工知能美学芸術研究会とは別個の組織として以下体制にて設立されました。
理事兼社員:中ザワヒデキ、草刈ミカ、井上智洋、藤井雅実
監事兼社員:高田絵里
社員:大屋雄裕、安野太郎、トモサカアキノリ、齋藤帆奈、岩崎秀雄、平間貴大
また随時、賛助会員を募集しております。興味を持たれた方は御連絡ください。
なお2022年5月1日はAI愛護団体の設立記念式典ですが、人工知能美学芸術研究会の発足6周年記念日でもあります。
初めましての方も、是非気兼ねなくお越しください。
懇親会開催概要
【日時・会場】
- 2022年5月1日(日)18:30頃より
陸蒸気3F(東京都中野区中野5-59-3)
【参加費】
講演内容
「AI病理学試論:計算論的精神医学から考えるAIの療育・保護・治療」
山下祐一(国立精神・神経医療研究センター・室長)
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- 計算論的精神医学とは、脳の情報処理課程を、ある種の“計算”ととらえて数式を用いてモデル化し、この計算プロセスの変調として精神障害のメカニズムを理解しようとする研究手法である。人工知能(AI)技術の観点から言い換えれば、AIから人の疾患メカニズムを理解しようとする試みともいえる。一方、精神医学が、神経生物学的な水準にとどまらず、心理・社会的な水準までを対象とすることを考えると、計算論的精神医学の視点は、高次認知機能を実現するAIに生じうる心理・社会的失調に関する知見を蓄積できる可能性がある。本講演では、このような枠組みを「AI(精神)病理学」と呼ぶことを提案し、計算論的精神医学が、AIに生じうる心理・社会的病態への対応に貢献できる可能性を議論する。
- ※医師、博士(医学)。精神保健指定医・精神科専門医。東北大学医学部付属病院、東京都立松沢病院などでの精神科臨床を経て、2013年から現職。神経ロボティクスの手法を用いて高次認知機能・精神疾患の計算モデル研究に従事。専門は計算論的精神医学。
https://researchmap.jp/yamay

「メタバースの先にあるもの:ブレインテックとマインドアップローディング」
井上智洋(駒澤大学経済学部准教授)
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現在のメタバースは、ほとんど視覚と聴覚に働きかけるのみであるが、「ブレインテック」(脳技術)を応用すれば、五感の全てに働きかけることができるようになるだろう。映画『マトリックス』みたいに、現実空間と見まがうようなバーチャル空間で暮らすことが可能になるのである。さらには、意識そのものをコンピュータに移し入れる「マインドアップロ―ディング」が試みられるようになるだろう。だが、そんなSFのようなことは果たして可能なのか?この問題は、AIに意識が宿るのかというハードプロブレムと双対だ。メタバースを出発点にAI愛護を論じる。
- ※2017年より駒澤大学経済学部准教授。博士(経済学)。著書に『人工知能と経済の未来』『AI時代の新・ベーシックインカム論』『純粋機械化経済』『MMT』『現金給付の経済学』などがある。AI社会論研究会共同発起人。2017年、第7回AI美芸研登壇。NPO法人AI愛護団体理事。
https://inouetomo.wixsite.com/inouetomohiro-office

「AI愛護活動としての自動演奏ピアノ修復」
中ザワヒデキ・草刈ミカ(美術家、人工知能美学芸術研究会、NPO法人AI愛護団体)
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- AI(人工知能)には、技術という側面以外に、人間にとっての他者という側面がある。だとすれば、今後起こり得る「AIいじめ」などの諸事態に対し、動物愛護ならぬ「AI愛護」という概念の対置が必要となるだろう。この思考が必ずしも時期尚早ではないことを示すため、動物の治療ならぬ「自動機械の修復」を、AI愛護活動兼芸術行為として実践したい。さらには修復対象を自動演奏ピアノとし、自動演奏ピアノのために作曲したコンロン・ナンカロウを特集することにより、人間ならぬAIによる芸術について考察したい。参考動画が以下URLにある。
https://youtu.be/D8nRJOr_8WM
- ※2016年、総勢29名の発起人とともに人工知能美学芸術研究会を発足。2017-18年、「人工知能美学芸術展」(沖縄科学技術大学院大学)。2021年、「人工知能美学芸術展:美意識のハードプロブレム」(アンフォルメル中川村美術館+ハチ博物館+旧陶芸館)。2022年、NPO法人AI愛護団体設立。
https://www.aloalo.co.jp/nakazawa/
http://www.mika-kusakari.com/
